ショートボブの女

今日もまた、一人の男を眺め沢山の音楽に助けられ、要領よく生きていけない自分をどうにかこうにか正統な道へと誘っている。

好きなバンドの好きな曲をスタートにYouTubeミックスリストを流し、流れてきた女の声に嫌な顔をして画面をタップする。心地の良い曲に巡り合い、高評価を押してしばらくリピート。治療してもらったのに痛い左下の奥歯を気にかけながら行きたくない気持ちが勝り通うのを辞めた歯医者さんのことを思い出して自分の社会性の無さに脱力する。


電車に乗り込んで来たキャメル色のコートを着た細い男の人が空いていた座席に座り寒そうに体を縮こませかなり強く両手を握り締めていた。
私は中肉中背の安心する体格を持った男の人が好きだ。ふくらはぎを私の右足で蹴り飛ばしたらすっ転げてしまいそうな男など、求める「安心感」がまるで得られない。
しかし上記のような男の人が目についてしまう。そう、経験から自分が自分へ定めた「好み」など最初から最後まで通る訳ではない。私自身だってよく考えたらどうでもいいような好みに当てはまらない男をその場のノリで「好きだ」と口走ることもある訳です。見る分の「好き」と関係を持つ分の「好き」に違いがあることは決しておかしいことではなく、矛盾が起こることが正当だ。(パラドックスかな?)


自分が自分へ定める「好み」のデータ収集を趣味としている私は、好きだった男と現在進行形で好きな男の共通点を調べたります。*1
例に挙げると、黒髪・A型・若手・目が細い・「笑顔」という言葉を大事にしている、など。他にも 「7」という数字に縁があるとか、口元にほくろがあるとか。しかしここまで書いてきたことはどうでもよく私がこの場を借りて訴えたいことはただひとつ。皆「ショートボブの女が好み」ということです。ロングよりも髪の短い女が好みであり、スカートよりもパンツスタイルが好きである。今の好きな男もラジオで「ショートボブが好き。スタイルが出る服を着てほしい。皆がショートボブになったら僕が喜びます」と言っているし、共に「胸よりもお尻」が好きな男を好きになりがち。髪型はショートボブ、パンツスタイルが似合い、魅力的な足とヒップを持っている女に私は随時嫉妬する。


何回か同じ電車になった茶髪の男の人の襟足に魅力を感じガン見をしていたら、いつの日か襟足だけでその人だと確信を得るようになったり、飼い犬が今日も元気に吠えていることに幸せを感じ、白米を噛み締めて食べる日がある。最寄り駅の階段を降り、何かの宗教団体の人を確認すると寒い中大変だな・・・と他人事のようなことを思い、それでも少し缶コーヒーでも差し入れてあげたい、という善の気持ちが巡るもそれは元から実行する為の思考なんかではない。コミュニケーションを図る部分の脳の発達は到底パリピに及ばないが、考えるだけの力は決して悪いものではないと自負している。


私の将来に掲げる目標は「結婚」であり、占い師に私は一生の間に結婚できるかどうか聞きたい、と心底思っている。しかし「あなたは結婚できない」と言われた日には生きる意味を失い死を意識せざるを得ないため、少々リスクを伴う。ただ「あなたは結婚できる」と言われたら、私はそれからの毎日どんなことがあっても笑顔で頑張るし、たとえ独身時代に戦争が起きようと結婚できる未来を信じて希望を捨てず生きて行けると思う。結婚は力なり。新手の結婚宗教かな?入ります。
20歳に結婚の兆しが見えずとも私は40手前まで諦めないつもりでいるし、婚活めちゃめちゃする。マッチングアプリめちゃめちゃいれるしサイトにめちゃめちゃ登録する。
近い将来私が「ショートボブの女」になってる可能性を皆さん持っていてください。90%ぐらいはないけど、10%ぐらいはある。


2017年はたくさんのことがあり、変わったものや、変わらなかったもの、生の推しに圧倒されるあまり呼吸の仕方の忘れたり、都会の冷たさを学んだ年でありました。2018年はたくさんの"変わらないこと"を抱きしめて、たくさんの"変わったこと"を吸収できる一年にします。99の失敗に1の成功が付いてきてくれるならそれでいいですね!
2018年は2回!!ぐらい!!!!!推しに!!!会いたいです!!!!!!!!!ショートボブの女じゃないけど!会いたいです!!!!!!よろしくおねがいします!!!!!!!

*1:推しのみのデータ